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Re[2]: 均しコンクリートのセメント種別について
投稿者名:蟻のママの〜  投稿日:2017/12/04 17:35:17  記事No:39475  ID:**********
ミネルヴァ wrote.

>市役所職員 wrote.
>
>>国土交通省などの均しコンクリートの仕様が、高炉セメントB種以上とされていますが、均しコンクリートを高炉セメントB種に仕様する意味はどういった効果を期待しての設定なのでしょうか?
>>設計基準強度がないのに、アルカリ骨材反応抑制や水和熱による温度ひび割れは考慮してるのでしょうか?
>>均しコンであれば普通ポルトランドでも問題なさそうなのですが、、、
>>詳しい方のご教授をお願いします。
>
> 昭和50年代前半まで、国土交通省(当時は建設省)の仕様書をはじめ、官公庁関係の仕様書では海洋構造物やダム等の特殊な構造物を除き、高炉セメントは仕様に入れられておりませんでした。これは当時高炉セメントは一般的には流通しておらず、また一部で流通していた高炉セメントB種も現在のものに比べ高炉スラグ含有率が高く、強度発現性に劣るなどの課題があり、一般の構造物にはほとんど用いられておりませんでした。
> しかし、昭和40年代の二度にわたるオイルショック等を契機として、省資源・省エネルギーや廃棄物の有効利用が国策として取り上げられ、セメント・コンクリート分野でも廃棄物・副産物の活用の動きが出始め、昭和50年代中ごろから、比較的耐久性の要求度の低い無筋コンクリートや均しコンクリート、中性化懸念の小さい地中構造物、高炉セメントの特徴が有効活用できるマスコンクリートや海洋コンクリートなどを中心として高炉セメントの適用の機運が盛りあがりはじめました。
> このため、国土交通省(建設省)や官公庁の過去の仕様書をご覧いただくとわかりますが、現在高炉B種指定の構造物のほとんどは昭和40年代は使用セメントが『普通セメント』と指定されているものが圧倒的でしたが、その後数年ごとの改定を経て、次第に指定の表現が『普通または高炉B種』⇒『高炉B種または普通』⇒『高炉B種』へと変遷を重ね、徐々に高炉B種の指定へと定着してきた経緯があります。
> また、この動きを後押しするものとして、当時は産業廃棄物(副産物)を再利用した高炉セメントB種の価格が500円/t程度安く設定されていたため、生コン価格も200円〜300円/m3程度安くなり、これを会計検査院が強力に採用するよう指導したことも背景にあり、昭和50年代後半より土木構造物を中心として高炉セメントB種が急速に普及し、一部地域を除けば生コン工場にも常備されるよう流通体制が整備されたという経緯があります。
> さらに昭和50年代後半からは、アルカリ骨材反応問題や、塩害問題等も顕在化して高炉セメントの抑制効果が再認識されたり、グリーン調達の推進、昨今の地球温暖化、環境負荷抑制や低炭素化の流れもあり、徐々に活用分野も増え、建築分野での活用も進みはじめているという状況です。

さあ、どうでしょうか、これから高炉セメントが増えるでしょうか?
これまで、エコだの産廃の有効利用だのグリーン購入法等種々ありましたが、高炉セメントはどれほど増えましたか?
高炉セメントは製造工程の最終段階で、セメントと高炉スラグという微粉を混ぜ合わせる工程があります。微粉を均等に混ぜ合わせるというのは非常に難しく、つまりはお金がかかります(普通ポルトランドセメントより一工程増えます)。
また、高炉セメントの初期強度を重視するあまり、普通ポルトランドセメントより発熱量が多くなってしまい、マスコンに向かなくなっています(既知)。更に高炉セメントの初期強度が改善されたといっても、普通ポルトランドセメントにはかなわない。生コンの値段も高炉セメントの方が高めで、少なくとも普通ポルトランドセメントより安くはない。湿潤養生期間は、普通ポルトランドセメントより2日も多く必要となるし、高炉セメントは、湿潤養生をしっかりやらないと強度が出ない。
エコだけ叫んでいても、おそらく高炉セメントが増えていくことはないでしょう。

最期に、高炉セメントは初期強度が小さいため、早期に強度を必要とする桁、床版、建築躯体には適さないとはっきり書かれた自治体の資料も存在します。次を参照ください。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/life/21284_23436_misc.pdf
私は、桁や床版等の場合、高炉セメントB種使用のコンクリートの水セメント比を45%以下程度まで下げて使用すれば、耐久的なコンクリートにすることができると思うのですが・・・。
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