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水の話
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■水の話 〜化学の鉄人小林映章が「水」を斬る!〜
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2章 いろいろな水 小林 映章

2.1 溶解成分の異なる水

 2.1節では、溶解成分の異なる水、すなわち、溶解成分のきわめて少ない、人工的に精製した純水、無機塩類の含有量が異なる硬水と軟水、それから特殊な水として近年注目されている海洋深層水について考えてみます。

2.1.1 純水
―純水にもいろいろな純水がある―
(1)水の浄化、精製
(水は処理しないと使えなくなった)
 わが国においては、昔は水はきれいなものとされていましたが、人口密度が高まり、工業が発達した今日においては身の周りできれいな水は皆無に近くなりました。最近は新聞を注意して見ていなくても、水の汚染がひどいという記事が目に付くようになりました。5月5日の朝日新聞朝刊1面には、塩素消毒でも死なず、集団下痢をひきおこす病原性原虫クリプトスポリジウムが全国の河川などで検出され、塩素消毒に加えて、原虫を除く膜ろ過施設の必要なことが報じられていました。また、5月31日の朝日新聞朝刊1面には水道水のカビ臭や有害物質を取り除くために、オゾンと活性炭を使った処理を導入する自治体が相次いでいることを報じていました。

 川を流れ下った水はいったん浄水場で処理されて一般家庭や工場、オフィス等に送られますが、それでも家庭ではせっかく浄化した浄水場の水もトリハロメタンを含むというので水道に浄水器を取り付ける人もいます。これとは別に半導体製造業のように水分子以外の物質を徹底的に取り除く業種もあります。また、水不足を解消するために海水を淡水化する処理も大掛かりで行われています。

 ここで、水の浄化や精製(純水製造)、について概観してみましょう。

(水の浄化・精製にはどんな方法があるか)
 様々な不純物を含み、またいろいろな程度に汚染した水をきれいにするために、多くの浄化方法、精製方法が考案されています。表9に不純物の種類とそれを除くのに適した主な処理方法をまとめて示しました。


 表9に見られるように、あらゆる汚染物質を対象にした万能の処理技術はありません。処理目的やその場の状況に応じて適した方法を採用すればよいわけです。

 天然では、地球表面の水が太陽熱で温められて蒸発し、すなわち蒸留されて大気中に昇り、上空で冷やされて雲となり、雨や雪に変わって再び地球表面に還ってきます。私達が日常安心して利用している水は、さらに地中に入り、地球岩石といういわば精密ろ過器をゆっくり通って地表面に滲み出してきたものです。現在はそのような純水が汚染されているのですから大変です。

 表9では各種汚染物質に適した処理技術を示しましたが、次にいろいろの処理技術を総合した高度処理技術による超純水について簡単に記述します。

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