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記事詳細
記事番号
21878
タイトル
Re: 石灰石粉
本文
コン技士 wrote.
>高流動コンクリートの流動性を確保するのに石灰石粉を使用したいと思い、積算をしているのですが積算資料もしくは物価版価格はどの項目で調べたら良いのでしょうか? >メーカーに問合せしてみてもまちまちの価格返答があり、とれが参考価格か迷ってます。ちなみに地域は東京なのですが、どなたか助言を頂きたくお願い致します。 石灰石粉と一口に言っても、その用途にはsinさんが書かれている舗装用(アスファルトフィラー)、飼料用を初めとして様々であり、それ以外にも排煙脱硫用、中和用、肥料、ガラス、製紙用途などがあり、求められる性能(粒度、物性、化学成分等)もそれぞれ異なります。 例えばsinさんが取り上げた舗装用と飼料用を対比してみても、舗装用(アスファルト舗装合材に3〜10%混合し、合材の充填性を改善し舗装機能を安定化させるとともに、アスファルト中の酸性成分を中和させることを目的とする)石灰石粉の場合、JIS A 5008「舗装用石灰石粉」で品質が規定されていますが、その要求性能は水分量、密度、粒度(600,150,75μm通過量)などで、一般的には75μmをほぼ全通する細かさのものが使用されています。 一方、飼料用(代表的なものとしては鶏卵の外殻強化のための鶏の飼料)の石灰石粉としては、鶏に24時間継続的にカルシウム分を継続供給できるよう、鶏の砂嚢内に相当時間とどまるよう比較的最大粒径の大きな(Max.3mm程度)石灰石粉が用いられています。 また、製紙用の高級紙のコーティング材などに用いられる石灰石粉は、セメントよりもはるかに粒度の細かい(ブレーン粉末度で数千〜数万cm2/g程度)ものも使用されているようです。 したがって、ただ単に「石灰石粉いくら?」と聞かれても、その用途によって製造コストも品質管理コストも異なりますので、当然提示される価格も様々だろうと思います。 また、高流動コンクリート用としては、前記舗装用石灰石粉を転用することが多いようですが、高流動コンクリート用石灰石粉については、JCIで「コンクリート用石灰石微粉末品質規格(案)」が定められており、ここではその性能として比表面積、圧縮強度比、CaCO3、MgO、SO3、Al2O3、湿分、メチレンブルー吸着量などについて規格値が定められておりますし、コンクリートとして管理する場合、アルカリ量や塩素イオン量等にも留意する必要があると思います。市場では、これら基準に沿って管理されたコンクリート用石灰石粉を販売している業者もありますし、舗装用石灰石粉でも品質管理などほとんどされていないものを販売している業者もあります。 したがって、価格を問い合わせにあたっては、コン技士さんが購買したい石灰石粉の品質目標値や品質管理項目等スペックを明示して問い合わせしないとご希望に沿った品質のものが入手できるかどうかはかなり微妙だと思います。 一般的に、関東地区ですとJCI規格に沿った品質のものも入手可能ですが、舗装用石灰石粉よりかなり割高となるとは思いますが・・・・・。 お名前
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登録日時
2008-05-18 15:55:58
最終修正日時
2008-05-18 15:55:58
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