Re[5]: 強度実績の変動係数について

現場マン wrote.

>みなさんレスありがとうございます。
>
>さて、平均強度は64.25nＮ／mm2でした。
>ちなみに、水セメント比は50％でした。
>
>一般的に、変動係数はどれぐらいになるものなんでしょうか？

　試験頻度、絶対数を考えると定量的に変動係数を求めるのは非常に困難なケースと思います。
私はよくセメント強さ試験やモルタルなどの小径供試体の圧縮試験を行いますので、経験的な話ではありますがレスします。

　まず、セメント強さ試験の普通ポルトのσ２８の強度はおおむね６０N/mm2強になります。このときの変動係数は小さい時で１％程度、大きい時で４〜５％になります。
しかし、セメント強さ試験の環境はむふふさんが述べられているように室内でかつ、練混ぜ設備、計量精度、試験温度や湿度、細骨材の品質、脱型や養生期間など
多くに細かいしばりがあり、実機ミキサでのモルタル製造に比べるとはるかにばらつきの要因は少なくなるため、この点が加味されなければなりません。
　
　また、小径モルタルのつぶしにおいてはコンクリートと大差はなく、１０％前後が大半であるように記憶しています。バラツキの元である粗骨材を用いない
モルタルがコンクリート同程度の変動係数では大きすぎる気もしますが、小径モルタルの供試体成型は粘性が高いことから、均質に行うのが難しくなります。
同時に、少しの欠陥（ひび割れや断面欠損）でも影響を受けやすくなるので、供試体作成方法が大きなバラツキの要因になります。

　もう一つ大きなバラツキの要因になりそうなのは、載荷速度です。
自動であれば、大して問題になりませんが、通常手動試験機が多いと思われます。
感覚の話ばかりで申し訳ないのですが、載荷速度が少し速かったかな？　（あるいは遅かったかな？）　と思ったときは、±３N/mm2は変わると感じられます。

　これらのことを考えると実機練りの気中養生で、変動係数が７％は妥当な（良く管理された）ラインではないかなと思います。

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2008-10-02 23:18:11

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