Re: コンクリートの密度について教えてください。

アドマイヤ wrote.

>はじめまして。
>先日某役所よりテストピースの質量が軽い事を指摘されテストピースの質量からの換算で硬化コンクリートの質量が2.3t無いとダメだと言われ困っています。配合報告書の提出時にはなにも言われなかったのですが実際配合報告書の原材料の計算では2．256ｔ/㎥になります。テストピースからの換算では約2.27ｔ/㎥になるのですがそれではダメなようです・・・このサイトのスレッドに似たような件があったのですが、そこでは以前のコンクリート示方書（構造性能照査編）で22.5〜30.0ｋNと言う設計の条件があるようですが22.5kNと言うことは単純に計算して2.29t/㎥以上必要となりNGと言うことなのでしょうか？構造物は砂防堰堤です。おそらく設計上コンクリートの死荷重23.0KNなのでしょうが、23.0KNと言うことは2.345ｔのコンクリートじゃないとNGですよね？そんな良質の材料なんて今はもう無いに等しいと言うかうちのプラントのように細骨材６：４で自家生産の加工砂が多いプラントではかなりの難題です・・・。だれか良い知恵をお貸しください。お願いします。

　設計するときに「コンクリートの試験値がない場合に無筋コンクリートの単位容積質量は23kN/m3としてよい」、ということは、いろいろな設計の基準書に書かれています。
　かつては無筋コンクリートは2.3tf/m3としていましたが、ＳＩ単位系の導入以後、2.3tf/m3をＳＩ単位に換算し、少数以下を丸めて23kN/m3としています。
　設計者の認識としては、23kN/m3は、軽い方の値であり、実際のコンクリートはもう少し重いものと思っています。砂防ダムではないですけれど、ダムのコンクリートは試験すると23kN/m3を超えることが一般的です。
　さて、役所が23kN/m3にこだわっているということですが、設計上、砂防ダムの安定性をチェックするときには、23kN/m3を用いているものと思います。砂防ダムの安定性とは、水圧や砂の圧力で滑ったり、転倒したりしないことを計算するもので、単位容積質量が大きいほうが安定性は高まります。ただし、仮に単位容積質量が少々小さくても、安定性の目安としての安全率をクリアしていれば、まあ、問題はないわけです。
　単位容積質量を変えた場合の安定性のチェックはそんなに手間のかかることではないですから、役所に事情を説明して、設計したコンサルに再計算してもらってはいかがでしょうか。その結果で安定性に問題がなければ、2.3t/m3に満たないけれども認めてくれるよう、再度お願いされてはどうでしょう？
　しかし、安定性が満足されない場合は、コンクリートの側で対応する（重くする）か、場合によっては砂防ダムの断面を変える（断面を少し太らせる）等の対応が必要になってくると思います。

ダム屋ですが

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2008-10-09 19:49:05

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