Re[4]: コンクリートの養生について

北風　寒太郎 wrote.

>
>toshi wrote.
>>コンクリート標準示方書にも記述があったと思いますが
>>覆工コンクリートは、養生の必要なしとしています。
>>しかし、環境の変化が激しくなる貫通後には
>>何らかの対策が必要と、思います。
>>
>
>私も、toshiさんと同じ疑問なのですが、
>供用後のトンネル内環境は、排気ガスなどにより中性化しやすい環境であり、
>鉄筋が入っている坑口付近で中性化が進んだ場合、鉄筋が腐食してかぶり部が剥落しやすいので、散水養生をきちんとしてコンクリート組織を緻密にする必要があるのかな？
>と思います。
>覆工コンクリートは、走行中の車や電車の上部にあるものなので、なんか心配になるのですが・・・


お二方のコンクリートに対する愛情が十分伝わってきました。
このような技術者が増えるとコンクリートの品質も飛躍的に向上することでしょう。

さて本題ですが、
覆工コンクリートも一般の構造物と同様に養生（ここでは湿潤養生を示す）を行うことが理想です。（防寒養生は行わなければならない）
しかしながら、養生マットなどは使用できないので方法としては、膜養生、蒸気養生、直接的な散水養生となるでしょう。
以前にも述べましたが、覆工コンクリートは背面に防水シートなどが施され、また表面には直射日光があたることは殆どなく、乾燥しにくい環境にあります。
コンクリートが完全水和反応を行うために必要なｗ／ｃは３０％程度と言われてますので、乾燥しにくい環境でれば、高価な養生費用をかけてまで湿潤状態を人工的に作り出す必要があるのでしょうか。
どうしても養生を行いたいのであれば、費用的には直接覆工面に散水する方法が現実的でしょう。
表面の乾燥具合を確認しながら適時散水を行うのが良いと思います。
ただし、坑夫に怒鳴られないように気をつけてください。（笑）

k

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2003-08-07 20:34:53

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