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記事詳細
記事番号
25552
タイトル
Re: コンクリ‐トの散水養生水のPHについて
本文
宮城 wrote.
>現場で多く使用できる水が、酸性なのですが コンクリ‐トはアルカリ性であり >使用に不適と思われますが、文献が有りましたら ご紹介願えないでしょうか。 現在、建築学会JASS 5・土木学会RC示方書とも養生水に関する品質規定は定められていない。ただし、土木学会RC示方書では平成8年版まで第3章3.3水の項の解説で「養生水については、練り混ぜ水ほど厳しい判定基準は適用されないが、油、酸、塩類等コンクリートの表面を侵す物質を有害量含んでいてはならない。」との表記があったが、その後の版では削除されている。 このため、現在でも各地方官公庁発注のダムなど河川水等を養生する可能性のある構造物の特記仕様書では、ほぼ同様の記述のあるものが散見される。 一般に、セメントの水和過程に於いては、セメントの体積とその周辺部の自由水の体積の合算体積に比べ、水和物の体積が小さくなることが知られており(昨今問題となっている硬化収縮・自己収縮や、封緘養生強度が標準養生強度を下回る現象を考えていただけるとわかりやすいかと思います)、養生水は水和過程で硬化体中に取り込まれるので、セメントの水和に悪影響を与える物質を有害量含有することは避けるべきものと考えられる。 しかしながら、国内では「有害量」に関しての、明確な基準は定められていないが、海外では硬化コンクリートに接触する水についての規定を定めている国も多く、例えばドイツではコンクリートに作用する水や接触する水(静水の場合)の有害性の程度について、次のような目安をおいている。 ・軽度の有害性・・・pH<6の酸性液および有害塩(硫酸塩等)を300mg/リットル以上含むもの ・強度の有害性・・・pH<5の酸性液および有害塩(硫酸塩等)を1000mg/リットル以上含むもの (出展:Zement-kalk-Gips 6(1953),61 また、アメリカの開拓局(Bureau of Reclamaition)でも水溶液中のSO4濃度により、使用する地下水等の影響度を、無視できる、軽微、相当、激甚の4グレードに分け、対応策を提示している。 (出展:Concrete Manual,7th(1963)) ただし、これらは比較的長期の接触を想定しているものなので、あくまでも参考例程度に考えられたい。 このため、国内での判断基準としては、JIS A 5308附属書の練り混ぜ水に関する試験を実施し、セメントの水和に悪影響のないことを確認されるのが最も手っ取り早い手段とも考えられる。 お名前
ミネルヴァ
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登録日時
2009-04-16 06:11:42
最終修正日時
2009-04-16 06:11:42
・[25455] コンクリ‐トの散水養生水のPHについて 宮城 2009-04-06 09:22:45 [返信] (現場で多く使用できる水が、酸性なのですが コンクリ‐トはアルカリ性であり使用に不…) [25532] Re: コンクリ‐トの散水養生水のPHについて むせきにんおとこ 2009-04-14 16:27:29 [返信] (宮城 wrote.>現場で多く使用できる水が、酸性なのですが コンクリ‐トはアル…) [25552] Re: コンクリ‐トの散水養生水のPHについて ミネルヴァ 2009-04-16 06:11:42 [返信] (宮城 wrote.>現場で多く使用できる水が、酸性なのですが コンクリ‐トはアル…) |