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記事詳細
記事番号
25581
タイトル
Re: 寒中コンクリートの積算温度
本文
しろうと代理人 wrote.

>いつもお世話になります。
>寒中コンクリートの積算温度についてお伺いします。
>①公共建築工事標準仕様書に積算温度が210°D・D以上の場合の定め方があり、
>そこに、材齢28日を基準とする調合強度はコンクリート強度の気温による補正値は、補正値(T)0とする。とあります。それである現場でコンクリート打設後、7日まで採暖養生し以後28日まで平均気温で管理し、234°D・D位になりました。
>このように、採暖養生し、210°D・D以上をクリアすれば問題ないと考えてよろしのでしょうか。
>②また、JASS5鉄筋コンクリート工事の規定ではこのような考え方がないですが、
>どのように考えたらよろしいですか教えてください。
>以上①、②についてよろしくお願いします。

①全く違います。ご指摘の記載は公共建築工事標準仕様書6章12節寒中コンクリートの6.12.3品質の(c)項の(2)の記述のことかと思いますが、この(c)項は積算温度が210°D・D以上の寒中コンクリートの水セメント比の補正係数(標準養生で当該強度が得られる配合の水セメント比に対する低減係数)を求める計算手法を規定しているもので、ここでいう補正値(T)を0といのは、単に計算に当たって使用する28日調合強度には温度補正値を加算しないで、もともとの設計基準強度そのものを用いれば良いと言う事を書いているだけです。
だいたい、常識的に考えてみてください。28日材齢での積算温度が234°D・Dということは、平均養生温度は (234/28)-10=-1.6℃となりますので、ほとんどコンクリートが凍結するかどうかの温度領域であり、いくら初期材齢で採暖養生されたとしても28日強度は標準養生強度に比べ大幅に低下することは避けられないものと考えられます。  

②もともと、この計算手法はJASS 5鉄筋コンクリート工事の寒中コンクリートの項などに採用されていたもの。JASS 5は1993年版まで、また同じく建築学会の寒中コンクリート施工指針・同解説では1989年版まで、全く同じ考え方が規定されておりましたが、それぞれその後の版では削除されております。
公共建築工事標準仕様書など官公庁の仕様書類は、建築学会・土木学会等の仕様書改訂後数年で後追い改訂をするのが通例であるが、時々このような改訂忘れがある。なにせお役所仕事ですから・・・・・。

追記
貴殿は3/17の【25329】でもほぼ同様の質問をされていますが、その時内容の補足を求め逆質問された方へは全く返答されず質問しっぱなしのようですが、これはいかがなものかと思います。老婆心ながらご忠告まで。
お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
😃: 0 😮: 0 😲 : 0
登録日時
2009-04-18 13:26:53
最終修正日時
2009-04-18 13:26:53
・[25516] 寒中コンクリートの積算温度 しろうと代理人 2009-04-13 15:00:33 [返信]
 (いつもお世話になります。寒中コンクリートの積算温度についてお伺いします。①公共建…)
  [25581] Re: 寒中コンクリートの積算温度 ミネルヴァ 2009-04-18 13:26:53 [返信]
  (しろうと代理人 wrote.>いつもお世話になります。>寒中コンクリートの積算温…)
   [25610] Re[2]: 寒中コンクリートの積算温度 しろうと代理人 2009-04-21 11:57:30 [返信]
   (遅くなりましたが3/17の【25329】の逆質問の方大変失礼しました。今回のご回…)
    [25647] Re[3]: 寒中コンクリートの積算温度 ミネルヴァ 2009-04-23 21:52:42 [返信]
    (しろうと代理人 wrote.>遅くなりましたが3/17の【25329】の逆質問の…)
     [25657] Re[4]: 寒中コンクリートの積算温度 しろうと代理人 2009-04-25 17:09:15 [返信]
     (分かりました。ありがとうございます。改正JASS5で採用されたS値について確認し…)