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記事詳細
記事番号
25858
タイトル
Re: 収縮
本文
MN wrote.
>コンクリートの収縮に有害な粘土鉱物とはどのような種類でしょうか? >また、その化学成分について教えてください。 粘土鉱物とは粘土を構成する鉱物のことで、一般的には層状の珪酸塩鉱物のことを指す場合がが多い。粘土鉱物の多くはミクロ的に見ると珪酸と金属イオン(アルミニウム、鉄、ナトリウム、カリウムなど)が連結してできたシートが層状に形成されており、このシートの層間の間隙に容易に大量の水や金属イオン、場合によっては有機物までをも吸着するとされる。特に、水の吸・排水にともなっては、非常に大きな体積変化を起こすことが良く知られており、乾燥時に対し吸水時にはその体積が7〜10倍に変化するものもあるとされるほか、この吸・排水変化により粉化・崩壊するものもある。 代表的な粘土鉱物としては、モンモリロナイト、イライト、ローモンタイトなどがあり、ゼオライト、ベントナイトなどもこれらに類する。 骨材中にこれら多量の粘土鉱物が含まれる場合、練り混ぜ水を吸着したり、イオン交換によりセメント中の石膏の溶解を抑制するため、こわばりや急激なスランプロスを起こすことがある。また、硬化後の吸・排水にともなう体積変化の影響から、ポップアウトを起こしたり、強度低下、凍結融解抵抗性の低下、乾燥収縮が増大するなど、様々な劣化現象の原因となりうるものと指摘されている。 現在、土木学会示方書、建築学会仕様書、生コンJIS等ではこれらに対する規制は行われていないが、過去にかなりの問題を経験している国土交通省東北地方整備局などでは、ダム建設工事に使用する骨材に含まれるモンモリロナイトやローモンタイト量について基準値を設けているケースがある。 お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
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登録日時
2009-05-14 22:54:24
最終修正日時
2009-05-14 22:54:24
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