Re[2]: 夏場のスランプロスについて

アポロ wrote.

>アポロ wrote.
>
>>コンクリート温度が高くなる季節がやってきますが、
>>皆さんのところではスランプロスの状況はどんな感じですか。

私は生コン工場の者ではないですが、この地方でも工場によって社内規格設定値も、実態も、さまざまのようです。
まず、社内規格設定値に関しては、工場の方針つまり、
１）夏場の配合補正をどうするか：単位水量を増やすのか、化学混和剤だけで対応（Ｒ形にチェンジ、中性能で添加量増大）するのか、その両者併用か。
２）細骨材表面水に対する補正方法：カメラ＋スランプメーターに基づき手動補正か、赤外線あるいは高周波容量モニターも参考に手動補正か、表面水モニターを制御装置に直結して完全自動か。
３）営業範囲：かなり遠距離まで出荷するのか、近場だけにするのか。
４）協組への対応：配合統制（単位水量下限など）に従うのか、従わないのか。
５）以下購入者への対応：受入れ時スランプ許容差±2.5cmを額面通り認める現場か、プラス側しか認めない現場か、マイナス側しか認めない現場か。生コン車が現着して即受入れ検査をしてよい現場か、圧送直前まで待たされるのか。筒先採取試験による受入れ検査を認めてくれるのか、くれないのか。
のような要因によって色々と工場独自の考え方をされているようです。

実態については、私が出荷時状態を全て確認している訳ではないから確証はないですが、おおむね、
１）自社の使用原材料特性や操業状況（一例：出荷量が多ければセメントの回転が早いので温度が上がる）をよく把握できている工場
２）現場検査者からのフィードバックも含め社内のコミュニケーションが良く取れていて、必要な指示が的確に出る工場
３）上記の指示に対して機動的に対処できる有能なミキサーマンのいる工場
４）近場の工場
から届く生コンが、結局、スランプが安定しロスも少ないように思いますね。

よく設計事務所から派遣されたコンサルが、「最新の製造設備を有しているかどうか、例えば前述表面水モニターの有無」などチェックしているようですが、率直に言って私の経験ではあまりあてになりません。
（新規設備投資に積極的な工場であることはわかるが。）

材料特性の影響に限って話をすると、ひび割れを少なくする目的で石灰石砕石・砕砂＋天然砂の生コン工場に途中から変更したのはいいが、それまでの生コンに比べてスランプロスが極端に大きくなったことには、参ったですね。

地方建設業

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2009-06-13 18:40:59

2009-06-13 18:40:59