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記事詳細
記事番号
315
タイトル
Re: キャッピングの方法について
本文
某専門学校生 wrote.

>コンクリート圧縮試験用供試体のキャッピングをする方法はどのようなものがあって
>どうやって行うのでしょうか?
>教えてください。お願いします。
>

わたしの知ってる方法は、下記の通りです。

1. 強度が低い場合(材齢1日などで、水セメント比が高い場合)
この場合、せっこうキャッピングがあります。
せっこうは、水と混ぜると固まるので、
それをキャッピングとして使うわけです。
最低でも2時間くらいおけばかたまるので、
その日のうちに試験することができます。
ただ、せっこうと水を混ぜるときの混ぜ具合や
水の量に注意する必要があります。
水の量が多すぎたり、またある程度の強度が出ているものに使用すると、
せっこうのほうが先に破壊してしまうので、
その点に注意してください。

2. 強度が高い場合 研磨
この場合、キャッピングではありませんが、研磨するという方法があります。
試験体上部の凹凸を削ることによって平滑にするわけです。
φ100mmならば、h/dが2.0以下になってしまっても、補正値がありますので、
強度を算出することができます。
(一般的に試験機関などでも使われています。
でも、参考程度に考えていただいたほうがいいってこともあります。)

3. 硫黄キャッピング
JISにも書いてありますが、硫黄キャッピングというものがあります。
硫黄とフライアッシュを混ぜたものを使用するのですが、
その割合もおそらく書いてあると思います。
粉末状の硫黄に熱を加えて液体にし、
その間に流し込みます。
冷えるとすぐに固まります。
(ただ、においはがまんしなければなりません。
あと、硫黄自体が燃えて紫の炎を出すことがあるのですが、
これを吸い込むと、すごく苦しいです(笑)。)
せっこうキャッピング、硫黄キャッピング、研磨のすべてに言えることですが、
キャッピングが平滑であるだけでなく、試験体の高さ方向に対して
直角である必要があります。
でないと、きちんとした圧縮強度試験が行えません。

4. アンボンドキャッピング
まだ、それほど普及してないかもしれませんが、
アンボンドキャッピングといって、
指定のゴムパットと鋼製のキャップのようなものを使って
試験する方法があります。
試験体上部の凹凸が極端でなければ、
研磨などもする必要がなく、簡単にできます。
もちろん、φ100mm用は売っています。

本当ならば、絵や写真があると説明しやすいのですが、
こんな文章でも、何かお役にたてれば幸いです。
余談ですが、JISに従ってやろうとするならば、
試験前に試験体を吸水させる必要もあります。
(乾湿の状態の違いで強度が変わってきてしまうため、
それをふせぐために、吸水させる必要があります。)

もし、また、何かお答えできそうなことがあれば、
書き込みさせていただきます。
お名前
みゆう
レスへの感心度
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登録日時
2001-12-24 23:57:45
最終修正日時
2001-12-24 23:57:45
・[313] キャッピングの方法について 某専門学校生 2001-12-22 00:29:49 [返信]
 (コンクリート圧縮試験用供試体のキャッピングをする方法はどのようなものがあってどう…)
  [315] Re: キャッピングの方法について みゆう 2001-12-24 23:57:45 [返信]
  (某専門学校生 wrote.>コンクリート圧縮試験用供試体のキャッピングをする方法…)
  [316] Re: キャッピングの方法について 柔・1号 2001-12-25 20:20:34 [返信]
  (某専門学校生 wrote.>コンクリート圧縮試験用供試体のキャッピングをする方法…)
   [323] Re[2]: キャッピングの方法について みゆう 2001-12-26 18:09:56 [返信]
   (柔・1号 <s.mikado@aizawa-group.co.jp> wrote…)
  [331] 削除されました。
  [541] キャッピングの方法について 某学生 2002-07-04 12:34:30 [返信]
  (>コンクリート圧縮試験用供試体のキャッピングをする方法はわかったんですが>それぞ…)