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記事詳細
記事番号
39459
タイトル
Re: 色物セメントは何故添加量が切れるのか…
本文
◆3/.dJeoeEc wrote.
>試験練り等でいつも思うのですが、普通セメント配合に比べて、M,L,BB配合の方が同一スランプを出す為に必要な化学混和剤の添加量が、少なくなる事が一般的…だと、認識しております。(俗にいう、薬が切れる…というやつです) >では、何故そうなのか…わかる方いらっしゃいましたら、教えてください。 化学混和剤の分散作用は、薬剤の種類にもよりますが、一般的にはセメント粒子に混和剤分子が吸着することにより発生する静電反発作用と立体障害作用によるものと考えられています。 しかし、この混和剤分子の吸着はセメントのどの構成化合物にも均一に発生するのではなく、セメント鉱物の種類により選択的かつ時間的な差をもって起こることが知られています。たとえば、初期活性度の非常に高いC3Aやそれに次いで活性の高いC4AFには接水直後から大量の混和剤が吸着するのに対し、セメント鉱物の大部分を占めるC3SやC2Sへの混和剤吸着量はC3AやC4AFに比べて大幅に少なく、しかも時間的にも緩やかに吸着が進んでいくという特徴があります。このため、C3A・C4AFの含有量の多いセメントでは初期にこれら鉱物に混和剤分子が大量に吸着・消費されてしまうため、本来分散させたい、セメント鉱物の大部分を占めるC3SやC2Sに吸着可能な混和剤分子量が相対的に減少するため、混和剤の分散効果が低下する傾向を示すということです。 某大手セメントメ−カのカタログ値によれば各鉱物の目安量は以下の通りとなります。また、BBはセメントの43%程度をスラグ微粉末で置換していますので、相対的にはC3A,C4AF量も低減していることになります。 C3A C4AF C3S C2S 早 強 9 8 63 12 普 通 9 9 56 18 中庸熱 3 13 43 36 低 熱 2 9 27 55 なお、これらのメカニズムに関しては 『高性能減水剤の添加系におけるセメントの流動機構に関する一考察』 名和、江口、鈴木、深谷,コンクリート工学年次論文報告集 1990 などに詳説されておりますのでご参考まで。 お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
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登録日時
2017-11-17 11:42:43
最終修正日時
2017-11-17 11:42:43
・[39453] 色物セメントは何故添加量が切れるのか… ◆3/.dJeoeEc 2017-11-06 18:38:17 [返信] (試験練り等でいつも思うのですが、普通セメント配合に比べて、M,L,BB配合の方が…) [39459] Re: 色物セメントは何故添加量が切れるのか… ミネルヴァ 2017-11-17 11:42:43 [返信] (◆3/.dJeoeEc wrote.>試験練り等でいつも思うのですが、普通セメン…) ![]() ![]() |