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記事詳細
記事番号
432
タイトル
Re: コンクリ−ト調査の内容について
本文
> 既設水路トンネル(昭和27施工:無筋コンクリートライニング)の
>コンクリート調査を行っています。 >コア抜き試験の試験項目の中に、一軸圧縮強度と中性化試験の他に、 >吸水率と間隙率の測定があるのですが、この吸水率と間隙率から、 >コンクリート劣化の進行具合をどのように評価して良いのか分かりません。 片田舎のゼネコンで何でも屋やってるものです。 最近ちょっと劣化問題かじってるので、ちょこっとだけ口出ししてみます。 片手間に書き込みますのでおおざっぱですが、ご了承下さい。 まず、劣化には大きく分類して 「ひび割れ」「中性化」「塩害」「凍害」「化学的浸食」「アルカリ骨材反応」 といったものがあります。 今回、無筋コンクリートですから、鉄筋腐食は問題とならず、「塩害」「中性化」 は、大きな問題とはならないですよね。 では、この構造物の劣化では、何が問題となり得るかというと、 1 強度不足 2 ひび割れ、剥落、内部欠陥 3 漏水 といったとこではないでしょうか。 いま、中性化試験、圧縮試験、吸水率、間隙率の試験をされるそうですが この中からでは、とりあえず空隙率が必要となりますね。 コンクリート中のCa成分が、流水等によって抜け出す(溶け出す)ことにより、 構造がポーラスになっていきます。(いわゆる「溶脱」「化学的浸食」) 進行の程度は、√t則に従う(らしいです)。 なので、表面からの空隙の分布程度をつかむことにより、劣化の進行具合を 時間的に表すことが出来ます。くわしくは劣化診断に関する文献を参照して 下さい。 これに併せ、強度劣化が生じているのか、が焦点じゃないでしょうか。 > また、本トンネルは既に50年経過した構造物ですが、下記のコンクリ >ート試験結果から今後何年寿命があるか計算で予測できる方法はありま >すか。 > 試験実施項目 1)一軸圧縮試験 2)超音波試験 3)中性化試験 > 4)吸水率・間隙率 5)単位体積重量 試験には、それぞれ目的がありますが、いまのテーマから説明しますと 1)圧縮試験 強度劣化が生じているか。生じているとすれば、何が原因か。 2)超音波試験 躯体の欠陥(内部ひび割れ、空洞、剥離など)を知る手段。 余寿命を知るには、直接的には係わりません。 3)中性化 炭酸ガスのみならず、化学的浸食によって、中性化が進行していることも 考えられます。空隙率(溶脱)の分布と比較してみると、何かしらの 症状が見えるかもしれません。 4)吸水率、間隙率 間隙率については、先に記述した通りです。 吸水率?については、どうするものなのか、私もよく判りません。 「アル骨」に関してでしょうか? 5)単位体積重量 密実かどうか、他の試験と併せるデータとなりますが、直接的なものとは ならないでしょう。 余寿命を検討する場合には、その構造物が機能をはたさなくなる状態とは どのようなものであるかを想定する必要があります。たとえば、 ・強度低下により崩れ落ちる。若しくは第3者被害が生じる までを、余寿命とした場合、 ・強度低下を及ぼしている劣化原因は何か ・(仮に溶脱が主原因として)最低限必要な強度までの劣化が生じるのに、 何年間必要とするか というような組み立てが必要となります。 ちょいとまとまりがありませんが、こんなもんでご勘弁を。 文献としては 「コア採取によるコンクリート構造物の劣化診断法」森北出版 「コンクリート診断技術」コンクリート工学協会 「コンクリート標準示方書[維持管理編]」 などがお勧めです。 お名前
みんとち
レスへの感心度
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登録日時
2002-03-25 21:33:58
最終修正日時
2002-03-25 21:33:58
[432] Re: コンクリ−ト調査の内容について みんとち 2002-03-25 21:33:58 [返信] (> 既設水路トンネル(昭和27施工:無筋コンクリートライニング)の>コンクリー…) [480] Re[2]: コンクリ−ト調査の内容について 生コン屋 2002-05-18 19:01:45 [返信] (吸水率についてですが,これを試料コンクリートの空気量と想定して,配合推定(単位セ…) |