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記事詳細
記事番号
931
タイトル
Re: 膨張材の使用について
本文
梅 wrote.
>膨張材について教えてください。 >新設橋梁工事で膨張材はクラック抑制の目的として使用していると思いますが、 >膨張材を入れる、入れないの判断はどのように行っていますか。 >よろしくお願いします。 > 膨張材を入れる、入れないの判断は貴方がどの様な立場にあるかによって 違ってくると思います。 ①役所かコンサルタント 長期的な耐久性を考慮して対費用効果を考えられます。 ②ゼネコン 逆に既に発注されている物件で、現場の立場から膨張材を使用する場合には、 膨張材を使用する費用と補修に掛かる費用でどちらが安くなるかが重要となります。 膨張材は、新設橋梁工事では、床版、間詰部、壁高欄コンクリートに 使用される事が多いです。 ①床版 床版の場合、繰り返し荷重を受ける事により、ひび割れ幅が増加し、 床版の耐力が低下する可能性があります。 膨張材で、初期の乾燥収縮ひび割れを低減させる事により、 床版劣化の進行を遅らせられると言われています。 通常、膨張材の添加量は30kg/m3ですので、 建設物価の価格をそのまま適用すると、 30kg/m3×90円/kg=2700円/m3 (但し投入費は含まれていません。) 床版の厚みを30cmとすると、 0.4m×2700円/m3=1080円/m2 将来的に床版を補修する場合には、工法にもよりますが、数万円/m2は掛かると 思われますので、初期に膨張材を使用する事により、将来的には数十倍の費用が 節約できる可能性はあります。 また、最近では20kg/m3で通常の膨張材と同等の膨張量を発揮する 低添加型膨張材も発売されており、こちらの方が積算上安上がりになります。 ②壁高欄 壁高欄は、構造上ひびが入りやすく、外見上非常に目立つという事で 膨張材が使われるケースが増えています。 長期耐久性という事では、床版ほど繰り返し荷重を受けるわけでは無いので、 ライフサイクルコストは計算しにくいのですが、供用時には目立つひびが入る事が 多いため、設計に入っていなくても、ゼネコンの判断で使うことがあります。 その場合は、補修費と膨張材でどちらか高いか、また施主に対する今後の信用 という事で判断される様です お名前
H.A
レスへの感心度
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登録日時
2002-11-02 13:57:34
最終修正日時
2002-11-02 13:57:34
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