地中に埋設管を設置するときは、溝を掘って、その底にパイプを埋めて土
をかぶせる。この場合、溝の側壁摩擦および管の剛性などの影響で、深けれ
ば深いほど埋設管の土圧が増すというものではない。埋め戻し土の締め固め
の状態および溝の幅も影響し、土圧(垂直土圧)は次のようになる。
(1)堅い地盤で、狭く深い掘削を行ない埋め戻した場合(図−6.26
(a))。
ここに、γ:土の単位体積重量(t/m3)
B、Bc:それぞれ溝の幅、パイプの外径(m)
μ':埋め戻し土と溝側壁との摩擦係数(μ'=tan(0.8φ))
K:主働土圧係数、K=tan2(45゜−φ/2)
H:埋め戻し深さ(m)
(2)自然地盤上にパイプを置いて、その上に盛土をした場合(図−6.2
6(b))。
ここに、μ:埋め戻し土と溝側壁との摩擦係数(μ=tanφ)
He:等沈下面のパイプ頂部よりの高さ(m)
なお等沈下面が地表まで現われない場合(H≦He)は、ぞれぞれ(6.38)
式、(6.39)式の第2項目がなくなる。
(3)自然地盤が管径程度の掘削で、その上に盛土をした場合(図−6.2
6(c))。
P=γ・Bc・H ・・・・・・・・・・・・・・(6.40)
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