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伊藤教授の土質力学講座
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第7章 斜面の安定
7.4 斜面ブロックの安定
地中に、軟らかい層があり、その上に斜面が形成されているときに、その
層が中立応力その他の原因で軟弱化すると、円弧すべりのかわりに、弱い面
に沿った平行移動のすべりが起こる。水圧の水平方向の力は、すべりの起き
そうな面にも等しく働くから、ア−スダム等が層状滞積層の上に築造された
場合など、平行移動のすべりが起こる可能性がある。

この解析は、必然的に試行錯誤の方法になる。やわらかい粘土層のような、
すべりを起こしそうな一つの面を選び、図−7.15のように、垂直な境界
線分ab、線分cdを任意に仮定する。そのブロックabcdに沿うせん断
抵抗は、上述のブロックに働く不平衡な力に抵抗することになる。したがっ
て、この移動すべりに対する安全率は、次の式から求められる。

ア−スダムの場合には、水圧も、すべりを起こす主働土圧に加算して考え
るべきである。また、薄い水平な砂質土の層が斜面の下にある時の、せん断
抵抗の計算には、間隙水圧の影響も考慮しなければならない。

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