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記事詳細
記事番号
22226
タイトル
Re: 供試体の養生温度
本文
こんw wrote.
>代行試験で供試体を標準水中養生と現場水中養生を行った場合 >供試体の色が標準水中養生より現場水中養生の方が黒っぽく見えます。 >水槽から上げた時点での話しです。 >これはどういう事なのでしょうか。 表面が乾燥してしまえば違いは無いのです。 コンクリート養生水槽中には、コンクリート供試体中の水和物や間隙水中に含まれる水酸化カルシウム、硫酸アルカリなどが徐々に溶出・拡散し非常に高いpHとなります。 また、この養生水を入れ替えずに置くと、溶出した水酸化カルシウムが養生水中に溶け込んだ空気中の炭酸ガスと徐々に反応し、比較的難溶性の炭酸カルシウムを生成し、これが白色の沈殿物となって養生槽下部に沈降していきます。(小学校の理科の実験で水酸化カルシウム溶液にストローで息を吹き込み、炭酸カルシウムの白色沈殿を発生させる実験があったことを思い出してください) また、養生水槽中の供試体が多かったり、長時間水の入れ替えをしない場合には、溶出した水酸化カルシウムや硫酸アルカリ類等が過飽和となり、直接沈殿する可能性も考えられます。 ご指摘のケースでは標準養生水槽中の供試体本数が多く、しかも養生水の入れ替えも少ないようですので、標準養生水槽の方がこれらの水酸化カルシウム等の濃度が高くなり、過飽和状態となり供試体表面に直接水酸化カルシウムや硫酸アルカリの析出物を生じたり、供試体表面で直接炭酸ガスと反応して多量の炭酸カルシウム等を生成したことにより、現場水中養生供試体(こちらでは濃度が低いためまだ供試体表面から養生水中にこれら成分は溶解していってしまうため、供試体表面では反応しにくい)よりも色が白っぽくなっているのではないでしょうか。 なお、水酸化カルシウムや硫酸アルカリ、およびこれらの炭酸化物はエフロレッセンス成分としてよく知られており、白色を呈するのが一般的です。 お名前
ご隠居
レスへの感心度
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登録日時
2008-06-22 13:50:16
最終修正日時
2008-06-22 13:50:16
[22174] Re[3]: 供試体の養生温度 ぷれみっくちゅ 2008-06-16 12:01:54 [返信] (プレミックスモルタルの工場で仕事をしています生コン屋さんと違い、養生用の水槽には…) [22226] Re: 供試体の養生温度 ご隠居 2008-06-22 13:50:16 [返信] (こんw wrote.>代行試験で供試体を標準水中養生と現場水中養生を行った場合>…) |