Re: クリープによる収縮ひび割れの抑制？

生コン屋 wrote.

>参考書などによく、「クリープは収縮ひび割れを低減する」旨が記載されておりますが、
>この意味がよくわかりません（イメージができません）。
>また、クリープを利用するために、型枠は早めに外すのが有効という記載もよくあります。
>これらの機構について、どなたか教えて頂ければと存じます。

まず、クリープとは？
コンクリートに持続荷重が作用し続けた場合時間の経過と共にコンクリートのひずみが増加する現象ですよね。例えば、引張応力を加え続ければ、引張ひずみが増加する（コンクリートが伸びる）。圧縮応力を加え続ければ、圧縮ひずみが増加する（縮む）。
収縮ひび割れはコンクリートが縮もうとするときに外部によって拘束されることで
引張応力（収縮応力）が生じ、コンクリートのひび割れ強度（割裂引張強度の0.5〜0.9くらいらしいです）を越えたときにひび割れが生じますよね。
このときの応力（＝ヤング係数×ひずみ）は引張で持続荷重ですよね？
ここでクリープの働きに着目してあげると、引張応力なので、伸びるのです。
伸びるということは、クリープは収縮応力を減少させることに寄与します。
つまり、収縮ひび割れを低減するわけです。

成歩堂

😃: 0 😮: 0 😲 : 0

2008-11-23 06:21:37

2008-11-23 06:21:37