Re[4]: クリープによる収縮ひび割れの抑制？

丁寧かつ親切な回答、ありがとうございました。
よく理解できました。

ひび割れの対応については、いろんな対策を検討しても、
そのバランスによって、その成果が変わってくるので難しいですね。

ありがとうございました。


へむへむ wrote.

>>では、型枠を早めに外すというのはどういうことなのでしょうか。
>>型枠を早く外すことで、乾燥しやすくなり、
>>クリープが進むということなのでしょうか。
>>こちらについても、ぜひ教えてください。
>
>
>応力緩和効果を大きくするということなのではないでしょうか。ひび割れの原因となる応力は，コンクリートの収縮が拘束されることで生じます。もしこのとき，ヤング係数が小さく，クリープの生じやすいコンクリートであるなら，生じる応力が小さくなります。もうおわかりでしょうが，若材齢時のコンクリートがそうです。型枠を早く外すと言うことは，「若くて，まだまだ柔軟な時期に，やっかいな収縮のピークをもっていけば，応力を効果的に緩和してくれる」ということを期待しているのではないかと思います。しかし，実際に早く乾燥させたコンクリートで収縮ひび割れの発生が抑制されるのかは疑問です。仮にこの処置によりクリープが大きくなり，発生する応力が緩和されるのだとしても，養生不足により十分な引張強度（あるいは伸び能力など）が得られず，小さな応力でひび割れが生じてしまうことも考えられるからです。耐久性や水密性確保の点からみても好ましいとは言い難いでしょうから，構造物の用途や要求される性能をよく考えた上で，検討されるとよいかと思います。

生コン屋

😃: 0 😮: 0 😲 : 0

2008-11-27 10:40:05

2008-11-27 10:40:05