Re[2]: 主筋と配力筋の内外

熊１号 wrote.

>壮也 wrote.
>
>>道路公団ではＢＯＸの配筋は主筋が内、配力筋が外と決まっています。
>>しかし、国交省や農政局のＢＯＸ配筋図を見ると、逆の方が多いように感じます。
>>有効高さをクリアできていればどちらでも良いのでしょうか？
>>ちなみに柱状であれば、主筋が内、配力が外と決まっていますよね。
>
>　公団は施工性よりあえて主筋有効高が低くなるルールを適用しています。
>　構造的に言えば主筋が外側の方が有利であり、各事業体や各設計における
>適用基準による構造細目を確認する必要があります。

　国交省は平成１１年に「土木構造物設計マニュアル（案）」を出して、それまでの主筋外側（コンクリート表面に近い側）・配力筋内側であったものを、主筋内側・配力筋外側に変えています。道路公団の標準設計を見ておりませんが、ご質問の文面から推察すると、今は公団も国交省も農林も同じ配筋ルールになっているということではないですか？
　国交省が配筋ルールを変えたのは、施工性を向上させるほうがトータルコストが減るという考え方からです。（実際にそのようになっているかどうかはわかりませんが）
　主筋内側・配力筋外側の場合、まず主筋（鉛直）を立てて、その外側に配力筋（水平）をセットするので施工しやすいということのようです。実際、擁壁の場合はそうだと思います。
　しかし内空断面の小さいボックスカルバートの場合は、どうなのかはよくわかりませんが。
　ちなみに、擁壁の主筋と配力筋の内側・外側の関係について、何年か前の「日経コンストラクション」、主筋が外側で配力筋が内側のほうが有利という内容の記事がありましたが、翌号でどちらが有利というわけでもない、というような訂正記事が出たことがあります。
　有効高さをいくらか大きくとれるという意味では主筋外側のほうがよいと思いますが、有意な差ではないように思われます。

ダム屋ですが

😃: 0 😮: 0 😲 : 0

2009-01-20 22:02:15

2009-01-20 22:02:15