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記事詳細
記事番号
25720
タイトル
Re[3]: 高炉セメントについて
本文
質問です! wrote.

>
>もともとの質問とは関係ないんですが、高炉セメントって、水砕スラグとセメントクリンカーを一緒に粉砕機に入れて粉砕して製造しているようなことを聞いた記憶があるんですが。そうじゃないんですか?

 高炉セメントの製造方式については、JIS R 5211「高炉セメント」にも規定されているように、大きく分けて①セメントクリンカと高炉スラグ(水砕)および適量の石膏をセメントミルで混合粉砕して製造する(混合粉砕方式)か、②クリンカと高炉スラグおよび適量の石膏を、別々もしくは適宜組み合わせて粉砕したものを混合して製造する(分離粉砕方式)方式の二つの方式があり、かつては混合粉砕方式が主流であった。
 しかし、セメントクリンカと高炉スラグを混合して粉砕した場合、両者の被粉砕性(粉砕されやすさ)の差により、比較的軟らかく粉砕されやすいセメントクリンカがどんどん細かく粉砕されるのに対し、比較的硬く粉砕されにくい高炉スラグは粗いまま残りやすく、結果的にこの混合粉砕方式で作られた高炉セメントには初期の水和発熱が大きくなる反面、強度は長期的にもあまり伸びにくいという問題点があった。
 これに対し、分離粉砕方式の場合には、セメントクリンカと高炉スラグのそれぞれを、一番特性を発揮しやすい粉末度に個別に粉砕することや、高炉スラグの活性度(塩基度)の変動に合せて任意の粉末度に粉砕することが可能であり、高炉セメントとしての発熱や強度発現性などの品質もコントロールしやすくなることなどから、昭和50年代後半からは徐々にこれら分離粉砕方式へと生産方式がシフトしてきており、現在はほとんどのメーカが分離粉砕方式を採用しているものと考えられる。
 また、当初副産物として廉価で高炉スラグ(水砕)を販売していた鉄鋼メーカが、その後、付加価値を高めた商品としての高炉スラグ微粉末の自社製造に乗り出し、セメントメーカや一般ユーザへの販売を開始、全国の製鉄所に粉砕設備等の投資に努めたことも、これら分離粉砕方式への移行の流れをいっそう加速させたものと考えられる。
お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
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登録日時
2009-04-29 07:25:41
最終修正日時
2009-04-29 07:25:41
・[25510] 高炉セメントについて atu 2009-04-11 21:58:26 [返信]
 (高炉セメントは普通セメントよりも塩化物含有量は少ないのですか?高炉セメントは塩分…)
  [25512] Re: 高炉セメントについて ミネルヴァ 2009-04-12 15:27:09 [返信]
  (atu wrote.>高炉セメントは普通セメントよりも塩化物含有量は少ないのです…)
   [25659] Re[2]: 高炉セメントについて 質問です! 2009-04-25 20:00:15 [返信]
   (ミネルヴァ wrote.>atu wrote.>>>高炉セメントは普通セメントよ…)
    [25663] 削除されました。
    [25720] Re[3]: 高炉セメントについて ミネルヴァ 2009-04-29 07:25:41 [返信]
    (質問です! wrote.>>もともとの質問とは関係ないんですが、高炉セメントって…)