|
|
|
|||||||||||||
※バナー広告のお申し込み・お問い合わせはこちらをご覧下さい。
記事詳細
記事番号
25776
タイトル
Re: スラッジ水使用
本文
水神 wrote.
>相手にされませんが・・・・ >スラッジ水を使用するために試験練りを行いました。 >通常の配合を計量して、乾燥スラッジを2.5%添加しました。前評判では硬くなり、空気量が少なくなるだったのですが、基準配合となんら変わりません。この場合スラッジ水を使用しても通常どおりで設定してもかまわないんでしょうか。 >計画では、混和剤とAE剤を増量する予定でした。何かしたほうが受けがいいですか?何も無しでやられてる工場さんもありますか? >よろしくお願いします。 JCIや全生工組連等のスラッジ水を使用した場合の配合修正の推奨方法としては、AE減水剤使用時には①単位水量を増加、②細骨材率を低減、③AE助剤量を増加させるのが一般的であろう。 ここで、なぜこのような配合修正が必要となるかと言えば、添加されるスラッジの固形分の影響を勘案したものであるのは言うまでもないだろう。 ここで、スラッジ水の由来を考えてみると、地域や戻りコンの処理システムなどによってその構成比率は違うだろうが、一般的には戻りコンやアジ車、プラント(ミキサ等)の洗浄水、その他構内排水・雨水等であり、固形分は何かといえばそのほとんどは、骨材微粒部分とセメントと考えられる。また、この固形分の特徴としては、スラッジ水を攪拌していても骨材、セメントとも粗粒部分は沈降してしまうと考えられるため、スラッジに含有される骨材、セメント分の粒子の大きさは数μm〜数十μm程度と非常に細かく、セメントについては各粒子が水和物を析出した、非常に比表面積の大きな粒子が懸濁液中に分散しているということである。 このため、スラッジ水を使用すると、セメントや骨材の細粒分が増加するため、②のとおり細骨材率を低減する必要が生じるとともに、これら微細かつ水和物の析出した粒子が増加するので、流動性が低下するとともに、AE助剤成分等が吸着されやすくなるため、①の単位水量の増加、③のAE助剤添加量を増加させる、対応を講じることが必要となる。 ここで、今回の水神さんの実験手法をみると、スラッジ固形分を沈殿させ、かつ固化後天日干ししたスラッジ(?)を使用している。通常、産業廃棄物として安定化処理するためにはスラッジの強度が8N/mm2以上必要であることから、このスラッジはどちらかといえばコンクリートやモルタルに近く、これを砕いても懸濁液中の微粒子のような個々に分散した微粒子にもならないし、セメントも水和物を自由に成長させた高比表面積の粒子にはならない。言い換えれば、砂を多少(セメント量×2.5%ならば、せいぜい10kg/m3程度か)添加したようなものであり、コンクリートの物性に変化がないのは当然とも考えられる。 したがって、事前に確認試験をするのであれば、乾燥させたスラッジ固形分を使用するのではなく、本来使用される状況とほぼ同一のフレッシュなスラッジ水で確認試験を実施しなければ、フレッシュコンクリートの性状を再現することは困難なのではなかろうか。 お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
😃: 0 😮: 0 😲 : 0
登録日時
2009-05-04 23:02:09
最終修正日時
2009-05-04 23:02:09
|