Re: 圧縮強度試験値に対する劣化度評価について

さとう wrote.

>建設後２０年のコンクリート構造物をシュミットハンマーで試験すると、１４Nしかありませんでした。14N／21N（建設時）＝建設時の６７%　　　あくまで、この値が正しいものとして、

って、なんだか簡単に言い切ってるけど、本当にその検査結果数値が妥当なものかどうかよく診て判断するのが医者、じゃなかった建設技術者の仕事じゃないの？
ボートに乗って叩いたとか、叩く方向がまずかったとか、コンクリート表面のコケや汚れを落とさないでそのまま叩いたとか、厚さ７ｃｍくらいしかない両側スリット入りの自立ベランダ手すり壁の上端付近を叩いたとか、特に傷んでいそうな部分を選んで叩いたとか、
そんなのは問題外としても。
その構造物、見た目はどれほど傷んでるの？もうぼろぼろでいつ崩れてもおかしくなさそうなのか、そこら中が錆汁だらけ・ひび割れだらけでコンクリート表面「だけ」が浮いている状態なのか、尖った金物で表面をこするとざらざら削り落とせるのか、それとも仕上のモルタルが傷んで浮いてきているのか・・・。
もしも、明らかに顔色や問診結果と検査数値が一致しないとしたら、次に検査方法が妥当だったかどうか疑わなきゃならない。近くの健全なRC構造物のところへ歩いていって、同じ道具を使って同じ検査者に１〜２箇所叩かせてごらんよ。
さらに、反発度→圧縮強度　の検量線にどういう式を使ったかも確認するべし。検量線の選び方によっては±５０％くらい推定強度に違いが出る。

>劣化度のランク判定指標として何か文献等ありますか？ありましたら教えて下さい。

診断書の作成に取り掛かるのは、検査結果に確証が得られてから。
「あくまで、この値が正しいものとして、・・・」という言い方は、顔色を診ないで触りもしないで検査結果シートばかり見ている自信のない医者みたいだ。
医療も高額だけど、建設物を相手にするのも何かと高くつくよ。

あまとう

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2009-06-12 20:45:06

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