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記事詳細
記事番号
37719
タイトル
Re: 診断士解答例
本文
ひろっち wrote.
>セメントジャーナル社さんもコンクリート診断士試験の解答例出されています。 問題34 コンクリートジャーナルの解答例によれば、見解がわかれる問題が4題とか!?。 問題2,11,28に関しては既にここで当方の見解を披露していますので、問題34に関する考え方を説明します。率直に言って何でこんな問題で見解がわかれるのかちょっと不思議です。 設問は、北陸地方(これ大事です、一種の枕詞)にある道路橋のRC橋脚に発生した変状の進行を抑制する対策として最も適当なものを問う問題。 (1)ポリウレタン樹脂皮膜材による表面被覆・・・当方,太平洋が選択 (2)けい酸ナトリウムを主成分とする含浸材による表面への含浸・・住友大阪が選択 (3)流電陽極方式による電気防食 (4)炭酸カリウムを電解液とする再アルカリ化 セメントジャーナルは(1)又は(2)としている。 被害を受けた橋脚は全体に茶褐色状に変色し、橋脚上側端部に方向性の無いひび割れが発生し、このひび割れ部から白色のゲル状物質が析出しているのが観察できる。なお、析出物には錆ダレ状の変色は認められない。 ここで、ひび割れが鉄筋に沿って発生していない(規則性がない)ことや、錆だれ状の変色が認められないこと、前述の橋脚全体の変色、白色のゲル状析出物から劣化原因はアルカリ骨材反応の可能性が高いものと考えられ、中性化や塩害の可能性は少ないものと考えられる。(百歩譲った場合には凍結融解の可能性は考えられなくもないが。) したがって、(3)の電気防食は塩害や中性化による劣化でないと想定されるため不適。(4)の再アルカリ化も中性化による劣化ではないと想定されるため不適。 次に(2)のけい酸ナトリウム系含浸材の表面への含浸 であるが、ここでアルカリ骨材反応のメカニズムを考えてほしい、アルカリ骨材反応は反応性を有するある種のシリカ鉱物とセメント等に含有されるアルカリ金属(Na,K)との反応である。この場合外囲環境からのアルカリ金属(Na,K)塩の供給は、反応を促進することはあってもそれを抑制する効果はないものと考えられ、けい酸ナトリウム系含浸材の塗布は抑制対策としては極めて不適当な対応((4)の炭酸カリウムの使用も同様)と判断される。もし表面に含浸させるのであれば、ゲルの粘性を低減し膨張圧を緩和するリチウム系(けい酸リチウムとか亜硝酸リチウム)か水蒸気透過性を有し、かつ水分浸透を抑制するシラン系の表面含浸材を選択すべきであろう。 なお、(1)のポリウレタン系の被覆材による表面被覆は、水分浸透を阻害するので、アルカリ骨材反応の進行やアルカリシリカゲルの吸水膨張を抑制する効果が期待できるので適正な対策と考えられる。なお、劣化原因が凍結融解の場合にも、表面被覆による水分の浸透抑制は、劣化を一定程度抑制する効果が期待できる。 よって(1)が最も適当な対策と判断する。 お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
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登録日時
2014-08-18 22:13:17
最終修正日時
2014-08-18 22:13:17
[37709] 削除されました。 [37723] 削除されました。 [37717] 削除されました。 [37719] Re: 診断士解答例 ミネルヴァ 2014-08-18 22:13:17 [返信] (ひろっち wrote.>セメントジャーナル社さんもコンクリート診断士試験の解答例…) ![]() ![]() |