Re[2]: 生コンクリートを塩水で練ると凍る？

近衛 wrote.

>佐藤 wrote.
>
>>お世話になります。
>>無筋コンクリートを前提として、生コンクリートを塩水で練ると、どうなるのでしょうか？　　冬期間融雪剤をまけば、道路は凍らなくなりますが、その効果と同じようになるのでしょうか？　もしそういう効果があるのであればどのくらい続くと考えられますか？　水分がなくなれば塩分はどうなってしまうのでしょうか？
>>
>>素朴な疑問です。よろしくお願いします。
>
>コンクリートには、さまざまな材料が使用されています。特にコンクリートに良いのは、ワーカビリティーの観点から川砂の使用です。しかし、資源は無限では無くまた、入手困難です。そこで、海砂に着目し使用されました。その結果、山陽新幹線のトンネル覆行コンクリート剥落など、資本社会に大きな影響を与えることとなりました。
>塩分がコンクリートにとって悪い訳ではなく、中性化により、たしかPH１２以下（うるおぼえ）フリーデル氏塩から、塩化物イオンが遊離して、中性化の最前線に移動し、コンクリート構造物に使用されている鉄筋を腐食させます。

　最初の質問の答え（凍結性）になってはいませんが、海水練りコンクリートについて。
　まず、無筋コンクリートを前提としてとおっしゃっているので、過去事例に触れた返信はやや的外れかと思います。
　そういう私の返信も答えになっていないかもしれませんので、申し訳ないのですが・・・

　最新のコンクリート技術として(株)大林組さんが、海水練りコンクリートの開発をし、実用化されています。
　NETIS記載の技術情報を見ても、環境面での適用条件の制限はなさそうです。（建築構造物はJISの関係で適用外のようですが）
　過去の事例については、当時の時代背景であったり、研究不足であったり、色々な要素が重なり起こった事でありますが、近年では良質骨材の不足であるとか、離島での施工を考えたとき、海水練りや海砂使用が経済的に有利である事から、しっかりとした研究を経る中で、実用的で必要なコンクリート技術となっています。

　また、実験として含有塩化物がコンクリートの耐凍害性に及ぼす影響について記載された文献もあります。
　ここには詳細は省きますが、『塩化物含有量の増加と共に、耐凍害性が低下する』との記載がありますので、一般的には通年において凍結融解の心配がない、温暖な地域での採用が望ましいものと思います。

新人

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2016-01-15 11:13:47

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