■コンクリートの締め固め 「バイブレータの種類」
6.バイブレータの種類

最後に各種バイブレータの種類を概観してみます。

ここまでは、主に棒状パイプレータを中心に、コンクリートとバイブレータの説明をしてきましたが、構造物の種類、現場の型枠の状況などによって、振動を与える方法は様々考えられます。

1 内部振動方式

コンクリートの中に振動機を挿入し、直接振動を与えコンクリートの締固めを行うものです。

2 型枠振動方式

型枠外側に振動機(バイブロモーター)を取り付けたり、型枠の外側からKC型などの外部振動機を接触させて、締固めを行うものです。

3 表面振動方式

コンクリート表面に振動機を当てて、コンクリートの締固め及び表面の仕上げを行うもので、コンクリ−ト舗装などで用いられます。

4 テーブル振動方式

テーブル状の振動台の上に型枠を乗せ、型枠全体の振動でコンクリートの締固めを行うものです。

各方式を具体的なバイブレータの種類に分類してみると、

1 内部振動機
振動機の形と大ききは様々ありますが、振動部が円筒形の棒状バイブレータと称するものが最も多く使用されています。
振動機構は、振動体内に内装された偏心重錘 (エキセントリック)回転式の高周波シリーズのHBM型、軽便シリーズなど、と 回転軸が遊星運動をして打撃振動を発するHV方式が大部分です。
2 型枠振動機
振動モーターと呼ばれるHKM型やKM型の様な取付型、アイロンやキツツキといった建築型枠用の簡易据え置き型、手持ちのKC・KD型に大別され、二次製品工場や内部振動機が使用できない場所とか、建物の壁仕上げに用いられています。
3 表面振動機
振動台の上にエンジンを搭載したR3型などや、アルミ板材などに振動モータを直接取り付けたものなどがあります。
道路舗装、床などの締固めや、表面仕上げに広く使用されています。
4 テーブル振動機
主に工場設備としてコンクリートニ次製品の製造に使用されています。
小-中規模の製品用には電気式が多く、投入-締固めのための低周波のものと仕上げに重点をおいた高周波のものとがあります。
また積載荷重が5 - 7 ton以上になったり、打設騒音に対応しなければならない場合などには油圧式が主力となっています。

*この講座はエクセン株式会社の協力・承諾を得てお送りしています。

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