Re[3]: セメジャの解答例、工業新聞に掲載されてました。

YORYK wrote.

>>問49も(2)ですか。
>
>これは(1)が正解でいいと考えてます。
>
>コンクリート診断技術（基礎編）を見る限り、
>(1)橋脚に炭素繊維シートを「巻きつける」工法、即ち巻き立て工法（連続シート巻き立て工法）であると考えられるので、剪断力に対しての補強効果を確認するのは繊維シート同士の付着強度であり、部材に密着さえしていればコンクリートとの付着強度はあまり重要ではないと考えられます。
>よって（1)が不適当でよいでしょう。
>
>それ以外のものは、以下の理由により適当だと思われます。
>(2)橋脚にアラミド繊維シートを「貼りつける」工法、即ち連続繊維シート接着工法であると考えられるので、既設部材と一体化して初めて鉄筋の引張り応力低減・応力分散効果から曲げ耐力への補強効果を発揮するものであり、付着強度の点検は接着部の剥離有無などで推定は可能かと思われます。
>
>(3)鋼橋のRC床板に鋼板を「貼りつける」工法、即ち鋼板接着工法であると考えられるので、既設部材と一体化して初めて曲げ及び剪断への補強効果が得られることから、耐荷力への補強効果の確認は一体性を点検する必要があると思われます。
>
>(4)鋼橋のRC床板に「上面増厚」する工法、即ち上面増厚工法であると考えられるので、既設部材のと上面に打増したコンクリートを一体化して初めて押抜き剪断に対する補強効果が得られることから、耐荷力への補強効果の確認は新旧コンクリートの一体性を点検する必要があると思われます。
>
>こんなところでしょうか。

問題(49)について
コンクリート診断技術(基礎編)P273で言っているのは、せん断耐力向上を目的として、「②補強材を用いて既設コンクリート部材を【拘束】する場合には、補強材の接着性能はさほど重要ではない」という趣旨だと思います。つまり、【グルグル巻きにして締め付ける】場合と解釈できます。設問のように「炭素繊維シートを巻きつける」ケースでは、やはりシートと既設コンクリートの付着性能は重要かと思います。
また、同ページの後半に、「床版に上面増厚工法を用いて補強を行った場合、維持管理上の問題は比較的少ない」との記述があります。また、現実的にも、上面増厚工法の場合、新旧コンクリートの一体性の点検方法が見当たりません。
以上より、問題(49)は(4)が不適切であると思いますが、いかがでしょうか。

ギリギリ君

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2008-08-03 17:17:09

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