Re[2]: 練り上がり温度によるスランプの違い

むふふ wrote.

>
>理科年表をお持ちでしたら、水の粘性係数を見てください
>もし、水だけでスランプを測れることができれば
>水温の高い方が粘性係数が小さくなりますので、スランプが大きくなるはずです
>
　理屈から言えばその通り。水の粘性係数は水温が5℃から30℃に変化すると約半分となるから、水だけでスランプが測れればスランプは大きくなるはず。
　だが、残念ながら貴殿はその差がどの程度のものかを全く理解されていない。理科年表をお持ちであれば、もう一度その他の液体の粘性係数と比較してみるといいだろう。
　一番わかりやすいのが、油(ひまし油)との比較だろう、理科年表によれば油の粘性係数に対し、水の粘性係数は25℃の場合約1/800。すなわち、先ほど述べた水の温度変化(5℃⇒30℃)による粘性変化は、水と油の粘性の差の1/400に過ぎない。
　はたして、貴殿はこの差を感覚的に感じ取れると思うだろうか。常識的に考えてみても、夏場の水と冬場の水の粘性の差を感じ取れる人がいるとはとても思えないし、それがコンクリートのスランプ差として現れるはずがあるかどうか・・・。

>通常、モルタルの場合は、夏はフローが大きく、冬は小さくなる傾向にあります
>したがいまして、夏は水を少なく、冬は水を多くします
>特にセルフレベリング材であるとかグラウト材などは夏冬での水量を製品に明記してあると思います
>
　これも、全く思い込みである。コンクリートもモルタルも夏は粘性が高く、冬は粘性が低くなる(高性能AE減水剤を使用した場合を除く)。
　また、セルフレベリング材等の例を挙げているが、セルフレベリング材はメーカによって多少処方が異なるが、セメントや微砂以外に、粉末の高性能AE減水剤、石膏、増粘材等を添加しており、通常は夏期、冬期、標準期等季節によって配合処方(各材料の添加率)を変えるのが一般的であるし、仮に同一配合のものであっても、温度により高性能AE減水剤や石膏、増粘材等の溶解度やそれぞれの効果に温度依存性があるので、今回の議論とは全く次元の異なる話である。

>で、コンクリートの場合はどうなるのか？
>むふふは試したことがないので、わかりません
>でも、砂利がコンクリートのスランプに与える影響は結構大きいので、、、

ミネルヴァ

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2009-04-29 06:22:10

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