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記事詳細
記事番号
26131
タイトル
Re[2]: 初期温度と最高温度
本文
ゼニコン wrote.
>お願いします wrote. > >>初期温度が低い場合と高い場合では、 >>温度の上昇幅に違いはあるのでしょうか? >>なんとなく、初期温度が低ければ、 >>初期温度と最高温度との差(上昇幅)が小さくなるように感じます。 >T(t) = T0 + ΔT(t) = T0 + K(1 - exp(-αt)) <℃> >とすると、一般に、 >C <kg/m3> が大なるほど、T0 <℃> が大なるほど、K <℃> も大きくなる。 >あんたの使ってる教科書や示方書には書いてないの? どんな教科書にも、そんなことは書かれてないんじゃないでしょうか。 Cが大きくなればKは大きくなりますが、T0が大きくなってもKは大きくならないと思いますが・・・・・。 ゼニコンさんも書かれているように、一般的な、断熱温度上昇式は Q(t)=K(1-exp(-αt)) ここで、Q(t):材齢t日における断熱温度上昇量(℃) K :終局断熱温度上昇量(℃) α :断熱温度上昇速度係数 一般的にこのKとαはセメント量との関係式で、練りあがり温度毎に与えられることが多い。例えば土木学会RC示方書-2002では、普通セメントの場合K,αの値は K=aC+b α=gC+h で与えられ・・・・但し C:単位セメント量 ここで、a,b,g,hと、それにより求められる単位セメント量300kg/m3の場合のK,αを練りあがり温度毎に示せば、 a b g h K(℃) α 10℃ 0.12 11.0 0.0015 0.135 47.0 0.585 20℃ 0.11 13.0 0.0038 -0.035 46.0 1.104 30℃ 0.11 12.0 0.0040 0.337 45.0 1.537 また、その他のセメントのC=300kg/m3の時のK,αも 普通セメント 高炉セメント 早強セメント K(℃) α K(℃) α K(℃) α 10℃ 47.0 0.585 47.0 0.493 54.0 0.958 20℃ 46.0 1.104 45.0 0.957 51.0 1.400 30℃ 45.0 1.537 45.0 1.382 49.0 2.140 であり、練りあがり温度が高い場合温度上昇速度係数αは大きくなるが、終局断熱温度上昇量Kは僅かではあるが小さくなるとするのが一般的見解である。(但し、M,L等については水和メカニズムの温度依存性が異なることや、上記K,α式では近似しにくいためここではあえて除外するが) また、土木学会式のように練りあがり温度毎にK,α式が与えられない場合に、これまでしばしば用いられてきた塚山のK,αの補正式(注)も、基本的には土木学会式と同様練りあがり温度が高い場合K値は低減方向で補正するとしており、温度応力解析にかかわる者としてはこれは常識と考えていると思うのだが・・・・。 なお、最近刊行された建築学会「マスコンクリートの温度ひび割れ制御設計・施工指針案等にはこれら過去のデータや各セメントメーカ等の推奨値等も掲載されているので参照されたい。 (注)・・・塚山,宮地「各種セメントを用いたコンクリートの断熱温度上昇」セメント技術大会XXV,1971ほか ちなみに、ここで書いたのは断熱温度上昇試験における、初期温度と終局温度上昇量Kの関係のことで、実構造物の中心部等の温度上昇量については外気への熱放散や、表面積-体積比などが影響するので、異なる状況となることはあらかじめご承知おき願います。念のため。 お名前
ミネルヴァ
レスへの感心度
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登録日時
2009-06-07 17:16:59
最終修正日時
2009-06-07 17:16:59
[26125] 非表示中です。 [26131] Re[2]: 初期温度と最高温度 ミネルヴァ 2009-06-07 17:16:59 [返信] (ゼニコン wrote.>お願いします wrote.>>>初期温度が低い場合と高い…) [26132] 非表示中です。 [26136] 非表示中です。 [26134] 非表示中です。 [26194] 非表示中です。 [26207] 非表示中です。 |