Re[4]: 初期温度と最高温度

ゼニコン参上！ wrote.

>>>お願いします wrote.
>>>
>>>>初期温度が低い場合と高い場合では、
>>>>温度の上昇幅に違いはあるのでしょうか？
>>>>なんとなく、初期温度が低ければ、
>>>>初期温度と最高温度との差（上昇幅）が小さくなるように感じます。
>>
>>ゼニコン wrote.
>>
>>>T(t) = T0 + ΔT(t) = T0 + K(1 - exp(-αt)) <℃>
>>>とすると、一般に、
>>>C <kg/m3> が大なるほど、T0 <℃> が大なるほど、K <℃> も大きくなる。
>>>あんたの使ってる教科書や示方書には書いてないの？
>>
>ミネルヴァ wrote.
>
>> どんな教科書にも、そんなことは書かれてないんじゃないでしょうか。
>>Cが大きくなればKは大きくなりますが、T0が大きくなってもKは大きくならないと思いますが・・・・・。
>
>こいつは１本取られたな。
>しかし話がずれてる。まずは最初の坊やに向けて自分の記述を訂正しておこう。
>「最高温度」と言うからには単なる断熱温度上昇式でなく、部材での話だろう？
>　　Cが大　　→　Kが大　→　T（t＝∞）が大
>　　T0が大　→　αが大　→　ｄT/ｄt（＞0）が大　→　放熱が間に合わない
>あとは自分で考えろや。

はい、そうですね。ただ、話がずれたのは、貴殿がK,αの話を持ち出したからですが・・・・・。当方も質問者が部材のことを言っているのか、断熱温度上昇試験のことを言っているのかわからず回答の書き込みを躊躇していました。そこに書き込みがあったので思わず・・・・。ごめんなさいね。

>さてと、センセのご指摘については・・・、
>確かに現在の教科書に書かれていることは指摘の通りで、T0とKとは相関が小さいとされている。
>しかしながら現在の断熱温度上昇試験結果にも色々な疑問点あり。
>１．ΔTがセメントの水和発熱総量（発生エネルギー総量）を表すものと考えれば、測定対象物のＣ、熱容量（比熱や
>　含水率の影響含め）、　および各水和反応の種類と量（←定義が曖昧だが）が同一であるとして、
>　　T0が大　→　ΔTがKに早く近づく（Kは同一のまま）
>　しかしながら、現在の断熱温度上昇試験装置ではT0が非常に低い場合に完全にエネルギーが発生し尽くす材齢まで
>　精度よくそれを回収し切ることができないだろう。
>　したがって、T0が標準温度20℃を下回るような場合はKも小さく測定されるのがむしろ自然では？特に10℃以下の場合。
>２．上記の熱容量、各水和反応の種類と量は、当然ながら、各測定時点までの温度履歴に依存する。
>　この点に関することがハッキリしないと、断熱温度上昇曲線の特性も、それ自体の意味づけもハッキリしない。
>３．そもそも、断熱温度上昇試験中のコンクリートと、実構造物のコンクリートは現実にはまるで違う状態にある。
>　解析できても意味があるのか？
>　また、解析結果を実構造物での測定結果と照合した「有効性の検証」がほとんど公開されてない。
>４．「自律的な」発熱温度曲線の測定は、元来、化学反応へのフィードバック（測定温度低すぎ→加熱、高すぎ→放熱）を行いながら
>　測定するのは不可能だ。自己フィードバック機構を備えたシステムは本質的に最終到達状態が不安定になる因子を抱えている。
>　最悪の場合、単なるカオス系の１点を測定しただけという恐れもある。
>　断熱温度上昇試験もその一例。
>
>どうですかね？

おっしゃるとおり、現在の断熱温度上昇試験は、その構造としては、コンクリート試料中心部と外周部に温度センサーを設置し、断熱状態に近い試料中心部の温度変化に合わせて試料外周部の環境温度(試験機内温度)を追随させ、仮想断熱温度上昇状態を作り出しているものです。したがって、センサーの感度が荒かったり試験装置内の環境温度の追随性が悪い場合には試験精度が劣ることになります。特に発熱速度が遅い低発熱セメントや、低練りあがり温度などの条件下の場合、かなり大きな誤差が生じやすくなります。最近こそかなり精度は向上してきましたが、以前はセンサー精度も低く、試験機差がよく問題になりましたし、土木学会の断熱温度上昇式のK値については改定の都度、上方修正されてきたという過去があります。
それに、現在も適切なキャリブレーション方式がないため、なにが真実なのかも明確でないのがこの試験の特徴かもしれません。
まさにカオス(昔まだ若い頃良く使ったなぁ〜この言葉)系の一点を測定して、正しいと信じこんでいるだけかもしれませんな。

ミネルヴァ

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2009-06-10 00:56:34

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