Re[6]: 仮設材設置撤去

>火打ちピースを入れるメリットは、
>火打ちを組み立てる手間ではなくて、
>腹起し材の曲げモーメントを計算するスパンが短くなることにあります。

うーん・・・、用語がおかしいですし、質問の答えから外れちゃっていると思います。

まず、用語が交錯しているのでそこから

・火打ち梁・・・４５°または３０°に取り付ける斜めの梁
・火打ち受けピース・・・火打ち梁と、腹起・切梁とをつなぐ異形ピース

　　　　　　　　 ｜←切梁
　　　　　　　　 ｜
　　　　　　 ◆ ｜◆
　　　　　／　　｜　＼　
　　　　／　　　｜　　＼←火打ち梁
　　　／　　　　｜　　　＼
　　◆　　　　　｜　　　 　◆←火打ち受けピース
−−−−−−−−−−−−←腹起し

・隅部ピース・・・角に付ける異形ピース　（コーナーピース？）
　　　　　　　　　腹起し同士を連結したり、
　　　　　　　　　強度上、火打ち梁を付けるほどでは無い場合に使う

　｜←腹起し 　 ｜←切梁
　｜　　　　　　　 ｜
　｜　　　　　　　 ｜
　｜↓ 　　　　↓｜↓隅部ピース
　｜＼　　　　 ／｜＼
　　−−−−−−−−−−←腹起し

・火打ちピース・・・隅部ピースをつける代わりに使用する
　　　　　　　　　　隅部ピースより取り付けやすいなどのメリットがある

　　　　　　　　　 ｜←切梁
　　　　　　　　　 ｜
　　　　　　　　　 ｜
　　　　　　　　　 ｜
　　　　　　　　／‾＼←火打ちピース
　　−−−−−−−−−−←腹起し

・火打ちブロック・・・火打ち梁と、切梁が一体型になった部材

　　　　　　 ｜←切梁
　　　　　 　‖←キリンジャッキ
　　　　　　 ｜
　　　　　／｜＼　
　　　　／　｜　＼　←火打ちブロック
　　　／　　｜　　＼
−−−−−−−−−−−−←腹起し

強度が持てば、火打ち材は入れなくてもいいと思うんですが
それだと、切梁をたくさん入れなければならないので大変です。
｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜
｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜切梁が多くて大変
｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜掘削にも邪魔
｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜　　　｜
−−−−−−−−−−−−−−−−−

火打ち梁を使えば、
｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜
｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　切梁が少なくて済む
｜＼　　　　　／｜＼　　　　　　／｜＼　空間も広い
｜　＼　　　／　｜　＼　　　　／　｜　＼　
−−−−−−−−−−−−−−−−−

もちろん、隅ピースだけで
｜　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　｜これでも、強度的に
｜　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　｜持つならOK
｜　　　　　　　｜　　　　　　　｜　　　　　　｜切梁は多少多くなる
｜＼　　　　／｜＼　　　　／｜＼　　　／｜
−−−−−−−−−−−−−−−−−

現場条件に応じて決めるわけです。

しかし、火打ち梁を付けるのは結構面倒くさいので、
それをサボって、事故った現場があって、
それで「火打ちブロック」というのが開発された、のだそうです。
「火打ちピース」と「隅部ピース」と「火打ちブロック」はぜんぜん別物です。


で、質問の内容は、
「役所の積算上、火打ちブロックを使うと、労務費が２／３になるけど
　本当にそんなに手間がかからないのか？」

答えは
「実際のところは怪しいが、役所の積算はそういうことになっている」
ということです。

部材名称についてはこのへんを参照しました
http://www.gecoss.jp/goods/kozai/yamadome/f_04.html
http://www.caddec.com/Dictionary/select.html

いさ

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2008-09-24 21:20:20

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