Re: 地盤の気化熱効果について

マリモ wrote.

>ある実験で舗装体をモデル化して路盤（砕石）を20ｃｍ締め固め、その上に透水性アスファルトを設置して上から熱源を当てて路盤・路面の温度性状を調べる実験をしました。結果、舗装体に散水する場合と散水しない場合の路盤の温度を比べると散水した場合の路盤の方が温度が高くなり、伝熱する早さが早くなりました。
>自分では散水した場合のほうが気化熱効果により路盤の温度上昇を抑制できると思ったのですがまさにその逆でした。
>これはなぜなのでしょうか。
>ちなみに散水は熱源を当てる直前に行いました。

　詳しい試験条件（熱量・時間経過・寸法・測定箇所・散水量・外気温等）がわからないのではっきりした回答にはなりませんが、熱伝導率の違いによるものでしょう。
　散水していないほうは、透水性アスファルト中の場合骨材同士の接触面積が小さいため、伝導による熱の移動が小さく、空気層が断熱材の役割を果たしたのではないでしょうか？
　
　散水した場合はアスファルトの隙間に水があり、水と骨材で熱を伝えたのだと思います。

　しかしながら、気化熱により表面温度は確実に低下するはずです。短時間の試験ではなく、時間経過に伴う温度変化（温度上昇及び温度下降）を調べてみてはいかがでしょうか。測定箇所も、表面・５ｃｍ・１０ｃｍ・２０ｃｍくらいの深さで4箇所程度測定してみればどうでしょうか。

　ちなみに、骨材の種類による熱伝導率（k・J／ｍ・ｈ・℃）を参考までにお知らせします。
花崗岩７．６　　安山岩６．３　　凝灰岩２．９　　大理石８．４　　石灰岩７．６　　軽石３．４

がんばってください！

papasan

😃: 0 😮: 0 😲 : 0

2009-01-23 09:36:52

2009-01-23 09:36:52